中学校の教科担任制と勉強

 小学校から中学校に進学したとき、ほとんどの人が驚くのが、小学校時代が全ての教科を担任教師が担当していたのに対して、中学校では教科ごとに専門の担当者が授業を教える「教科担任制」が採用されている事だと思います。

 

 教科担任制の場合、小学校よりも高度な内容を含む中学校の学習内容をより深く説明できる教員がそれぞれの教科を担当できるというメリットがある、と一般的には言われています。

 

 しかし、実態としては、中学校の授業をすでに受けている人たちはわかると思いますが、教科担任制とはいえども、授業がわかりにくかったり、自分の教えるべき担当科目の知識すら本当は理解が不十分だったりする教員がいる事は否めません。また、担当教員の資質の問題もあり、教員が、授業中に不適切な言葉を言ったり不適切な行動をしたりして、そのことが学級崩壊やいじめの要因となっている場合もあります。

 

 その場合、問題のある教員が担当している教科については、授業がわかりにくいという問題だけでなく、授業そのものが成立していない場合もあるなど深刻なケースもあります。あるいは、いじめのターゲットになった生徒にとっては、その教科の授業は勉強に集中するなどという以前の問題として、授業に耐えられなくなる事もある可能性があります。本来ならあってはならない事態なのですが、現状としてそうした実態があることも考えていかなければなりません。

 

 教科担任制において、授業がわかりにくいだけでなく、特に授業が成立していない教科がある場合などは、そうした教科の授業を聞いていても理解できないというリスクがともなってくるので、自分で努力して勉強を理解しようとしても、それでもやはりその教科がそのまま苦手教科になってしまう可能性もあります。そうしたケースに直面した場合には、信頼できる別の大人に相談したり、自分で適切な市販教材を使って自宅で勉強するなどの事をして、学習に遅れが生じないように気をつける必要性があります。

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