単元別の学習と全体の学習

   学校のテストや入試にむけて皆さんが勉強を進めていく中で、多くの人たちが迷うのが、「単元ごとの学習を中心にしていくべきか、それとも、単元を越えて様々に問われる問題を解くべきか」ということだと思います。

 中学1・2年までは、中間テストや期末テストの範囲の多くが単元ごとに出題されるので、それぞれの単元を整理する事が大切になりますが、高校入試を意識するようになると、単元を横断した形で応用問題が出題される事も多くなるので、それぞれの単元を固めているだけでは解けない問題も多くあります。学習塾などが模擬試験などで応用問題を解く力を見ようとしている背景にもこのような事情があります。

   しかしながら、ほとんどの中学生は、中学1・2年のうちに単元別の学習を全て網羅できていないため、苦手科目が残ったままで3年生を迎えることになってしまっていると思います。その状態で、無理をして応用問題に手を出すと、その問題が「どの単元の知識を問うているのか」わからないまま理解できないという事が起こってきます。

   そのため、受験勉強においては、単元ごとに基本を固めていく形の問題集を使って知識を整理することからはじめていくことが大切です。例えば、国語文法なら、文法に関する基本的な部分(活用表など)を理解してから入試対策の問題集で実際に文法がどのような形で出題されるかを把握するという過程が重要だという事が大切です。もちろん、受験生になる前の1・2年生のときの中間・期末テスト対策を通じて、単元別の知識をある程度把握することも同時に大切になります。

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